歯朶原 諭子

ベルェベル大阪校

2018.05.16 Wed ベルェベル大阪校

私はいつもアイデアを探しに公園に出かけます。見るもの全てが素材だと思うし、たとえば地面に落ちているゴミや、トイレの中の錆もヒントになります。常に頭の中を柔らかくしておくことは大事で、そうした感覚も学生時代に先生たちが教えてくれました。私は在学中、体に絵を描くことを学んでいましたが、実践で使いにくいんですね。でもある時、先生が私が参加できるコンテストを探してきてくれたりと、発想が豊かになりました。

他にも挨拶やマナーをしっかりと教えてくれたこと、それが今も役に立っていますね。特に多くのスタッフが関わる現場では、自分を覚えてもらうために接点の少ないスタッフにも自らコミュニケーションをとるように心がけています。

世界の現場で学んだのは、ハッキリと自分の意志を伝えることです。日本ではモデルの機嫌を損ねないように施術をしますが、海外では「早く立って、目をつぶって」と自分がハッキリといわないと舐められるし、遠慮していてはダメなんです。精神的にタフでないと通用しないんですね。

実はパリコレでグランプリを獲るまでは自分に自信がありませんでした。コンテストに挑戦してもずっと2位だったし、性格も暗かった。でもグランプリを獲ってからやっと自信もついてきて、今は図太さを忘れずにこの仕事を続けたいと思っています。

今後は自分主催のコンテストをもっと大きくして、世界中からアーティストが日本に集まる機会をつくりたいですね。