徳永優子

ベルェベル大阪校

2016.10.18 Tue ベルェベル大阪校

渡米前は着付け学校の講師をしながら、フリーでもさまざまな活動をしていました。今では分業化時代ですが、当時の美容師はみんなトータルビューティが当たり前。ヘアメイク、着付け、カット、エステまでを熟知していなければならず、次から次へと勉強して知識の引き出しを増やしていきました。あとは着付けの撮影の仕事をアシストしながら、日本髪などの技術習得にも励みました。
その後、周りとのお付き合いから仕事の幅が広がったため渡米し、まずは着物ショーや日舞、婚礼などのボランティアから活動を開始。何本かの映画で役者登場シーンのヘアメイク衣装などを手がける間に、ハリウッド映画業界の方にスカウトされたことで、大きく人生が変わりましたね。
学生時代はがむしゃらさだけで突き進めても、良きリーダーや会社のトップに立つには、周りと足並みを合わせ、自分自身も成長しなければいけません。アメリカで仕事をする際も、人種のるつぼでの調和や尊重性の維持ということが大変ですが、常に気をつけて周りと接しています。
またモチベーションを保つためには、毎日、初めて見聞きすることばかりだと感じることが大切ですね。どんなことでも柔軟に受け止める対応力というか…。終わりのない挑戦と探究心を維持するために、受け止める側の自分の心を、真っ白なキャンバスに毎日塗りかえて、常に貪欲に吸収していくことです。
今後はそうした国際的な人間力も磨け、欧米で最高の技術が学べる学校の校長としての務めを果たしつつ、日本美容業界の世界化を目指し、次世代育成に力を注いでいくことが夢ですね。